2009年下半期ライトノベルサイト杯

さぁて、今回はぎりぎりの投票になりましたが、参加しますよ! 上半期に比べると読んでた冊数は多かった気がします。今回も新規:既存=7:3で選びました。私が新規作品を中心に読んでること、どうせだったら新しい作品に目がいくといいんじゃないかな、という考えを元に、新規作品が多くなっています。それでは、順不同ですが、私の選んだ下半期10冊です。

◆新規部門◆
ぷりるん。〜特殊相対性幸福論序説〜【09下期ラノベ投票/新規/9784758040921】

ぷりるん。~特殊相対性幸福論序説~ (一迅社文庫)

ぷりるん。~特殊相対性幸福論序説~ (一迅社文庫)

私の読んだ初十文字青。それはあまりに衝撃的でした。いい意味で表紙に騙されたこの作品、ハーレムもののラブコメかと思ったら、全然そんなことはなく、強い毒が私を蝕んでいました。モノローグの迫りくる感じは圧巻の一言です。

絶対女王にゃー様【09下期ラノベ投票/新規/9784094511628】

絶対女王にゃー様 (ガガガ文庫)

絶対女王にゃー様 (ガガガ文庫)

続いてのこちらも、いい表紙詐欺。にゃー様には絶対服従! 迸るエロスだけでなく、どことなく感じるノスタルジーも素晴らしいです。ミステリータッチで謎だらけですが、以下続刊ということで続きが気になる今日この頃。

ゴほうし!【09下期ラノベ投票/新規/9784059035367】

ゴほうし! (メガミ文庫)

ゴほうし! (メガミ文庫)

去年読んだ中で、作者の頭がおかしいラノベナンバーワン! ある日部屋の隅に生えてきた幼女といちゃいちゃしながら、キノコ食べたり白濁液にまみれたり宇宙人と戦ったり巨乳を震わせたり美人の大家さんと絡んだりするお話。とにかく読めば何が頭おかしいのかわかります。イラストがみさくらなんこつな時点で察してください。

オトコを見せてよ倉田くん!【09下期ラノベ投票/新規/9784840130578】

オトコを見せてよ倉田くん! (MF文庫J)

オトコを見せてよ倉田くん! (MF文庫J)

ツンデレ少女とヤンデレ少女にふたまたをかける主人公の王道ラブコメ。最初に読んだ時はあまりにツボで喜んでたんですが、ネットでみる感想も読んだ人に直接きいた感想も、なぜだかいい評判をききません。でも、ラブコメ好きなら間違いなく面白いですから! 他の誰が薦めなくとも、私は自信を持ってオススメします。

シアター!【09下期ラノベ投票/新規/9784048682213】

シアター! (メディアワークス文庫)

シアター! (メディアワークス文庫)

ずるい。とにかくずるい。私みたく演劇をやってる/やってた人間なら、この本を読んだら間違いなく悔しくがります。それは何故か? だって、たった数ヶ月の取材で演劇の舞台裏をここまで面白おかしく書いて、しかもきちんと小劇場、ひいては演劇界への問題提起すら主題に書き起こし、そしてとにかく面白いんだもの! この小説を読んでそう思わない演劇人がいるなら、それはもうもぐりです。

[映]アムリタ【09下期ラノベ投票/新規/9784048682695】

[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)

[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)

これまた摩訶不思議なミステリー小説である。一人の天才少女とその天才が作る自主制作映画。それにまつわる物語。語弊を恐れずに言えばかの名作「すべてがFになる」に連なる系譜と言ってもいいでしょう。

パパのいうことを聞きなさい! 【09下期ラノベ投票/新規/9784086305266】

パパのいうことを聞きなさい!  1 (スーパーダッシュ文庫)

パパのいうことを聞きなさい! 1 (スーパーダッシュ文庫)

もうね、私泣いちゃうよ? こんな家族モノのいい話読まされたら。ある日突然、娘が3人も出来た主人公。最初は反目もしてたけど、みんな家族になりたいって思って、必死でがんばって家族であろうとしている。これはそんな素敵な家族のお話なのです。


◆既存部門◆
Kaguya5〜月のウサギの銀の箱舟〜【09下期ラノベ投票/既存/9784048680196】

はい、そこ、表紙でひかない。これはエロコメじゃなくって純愛小説ですから。ひなたは健気で優しくてとてもいい子なんですから。近年稀に見る、主人公カップルが読者公認でひたすらいちゃいちゃして欲しい作品。まだ完結してない、あと一冊出るって、全Kaguuyaファンは信じています。ついでに作者新シリーズの「さくら荘のペットな彼女」も最高にオススメです。

迷宮街クロニクル3 夜明け前に闇深く【09下期ラノベ投票/既存/9784797356700】

迷宮街クロニクル3 夜明け前に闇深く (GA文庫)

迷宮街クロニクル3 夜明け前に闇深く (GA文庫)

極限状態での深い人間ドラマが繰り広げられる群像劇、和製ウィザードリィ。前回も投票しましたが、そのラノベ離れした面白さは群を抜いています。3作目となる本作では、主人公・真壁の人間性が他者を通して多く書かれており、更に深みが増しています。

ソードアート・オンラインフェアリィ・ダンス【09下期ラノベ投票/既存/9784048681933】

そして最後は、この作品。昨年颯爽と現れ、AWとSAOという2つの最高に面白いシリーズを展開する脅威の作家・川原礫の1作。もはや、この作品を語るに言葉はいらない、面白いから読め!


という訳で、10作品とりあげました。次点として「僕は友達が少ない」「ピーチガーデン」「さよならピアノソナタ encore pieces」「神様のメモ帳4」「ロウきゅーぶ!3」。この辺と悩んだ結果、こうなりました。ラブコメ、ミステリー、ゲーム系の作品が好きなので、そのあたりが色濃くでているかなぁと。昨年末は、電撃ゲーム小説大賞の受賞作を全部読むという荒行をしてみたり、百合にときめいていたりしました。今は、百合小説にときめいています。
そんなこんなで、ぎりぎりになっちゃいましたが、投票でしたー。